フローリスト・レビュー2011のファイナリスト2人による、デモンストレーション。5つのお題用意し、平野弘明さんと山村多賀也さん2人がそれぞれのスタイルで同時に10点の作品を作り上げた。
フローリスト・レビュー2011 閉幕後、ファイナリストたちによるデモンストレーションとして、広島の地で、150名を超える来場者を楽しませた。
今回は主催者である、山村多賀也さん(ドゥジエム代表)に話をうかがった。
まずは、開催の意図についてうかがうと、
「フローリスト・レビュー終了後すぐ、あの3日間(設営制作、パフォーマンス)を、ファイナリストとして競い同じ時間を過ごした出演者と、何かしたいと考えていました。何かお客様に対して、楽しいと感じられることを作り上げたかった」と語ってくれた。そして、山村さんの地元広島のオリエンタルホテル広島の協力も得て、実現した。
ゲストには、優勝者の平野弘明さん(愛知県名古屋市「窓花」チーフデザイナー)を招聘し「5 テーマ/10ワークス」と銘打った。
「フローリスト・レビューのテーマへのオマージュみたいなものも入れています」とテーマについて話してくれた。
まず、第一のテーマは「バランス」。
山村さんの作品。このスタイルは「レビューの三次審査」で アートディレクターの森本千絵さんの好評価を得ていた。 |
2つめのテーマは「パッション」。会場の照明も赤くなり、二人が準備した花材も赤が目立った。
DJの音楽にあわせて、粛々とデモンストレーションは続き、お互い花束を制作した。
山村さんの花束。最後に観客に抽選でプレゼントされた。 |
こちらは平野さんの作品。 |
続いて、3つめのテーマは「ライン」。このテーマに対しては、二人とも「フローリスト・レビュー」のファイナルで制作した作品の別バージョンをデモンストレーションした。
デモンストレーションをする平野さん。 |
こちらは山村さんの作品。レビューファイナルで使用した 花器とは違うが、同じベルギーのドマーニ社の器で。 |
4つめのテーマに「日本の美」。お互い大きな作品に挑んだ。
山村さんは縦に伸びる大作、平野さんは横に大きな作品で日本の美を表現した。 |
ラスト5つめのテーマは「マリアージュ」。プロのヘアメイクアーティストが参加し、その場でスタイリング。ドレスやヘアにあわせた、ブーケなどを制作。
「社会状況が厳しい時代、もちろんさまざまな思いを込めていました。けれどそれは全面に表さず、第一に花の楽しさを意識できるようなことや、予測できないわくわく感などが伝わるようなデモにしました。」と山村さん。
フローリスト・レビューは月刊「フローリスト」誌が主催するコンペということで、技巧や理論に忠実な作品も多かったが、山村さんは一貫して「自然なスタイル」を1次審査からファイナルまで貫いた。
今回のショーも「花屋」として日常行っている業務の延長線上にとらえる自然なスタンスはあくまでも崩さない、山村さんらしいショー・デモンストレーションになった。
レビューを終えて、そして、今回のショーを主催して、どんな感想をもったのか。うかがってみると「何かを動かして、始めよう!」軽快に答えてくれた。
山村 多賀也 takaya YAMAMURA
株式会社はな乃祥(hana no shou)代表取締役 、ドゥジエム代表。 広島市西区に
ドゥジエムオープンモダンかつナチュラルな花集めを、店のコンセプトにし店舗・住
宅などへの花とグリーンの提案、レッスン、ブライダルなどへ幅広く深く活動中。
フローリストレビュー2011ファイナリスト 。
平野 弘明 hiroaki HIRANO
フラワーデザイン界の巨匠、中家匠海(takumi nakaya)氏が主宰する名古屋の「ふ
らわーしょっぷ窓花(まどか)」でチーフデザイナー勤める。 フローリストレビュー
2011優勝 。花キューピット主催2011年JFTDジャパンカップ3位など受賞多数。
フラワーデザイン界の巨匠、中家匠海(takumi nakaya)氏が主宰する名古屋の「ふ
らわーしょっぷ窓花(まどか)」でチーフデザイナー勤める。 フローリストレビュー
2011優勝 。花キューピット主催2011年JFTDジャパンカップ3位など受賞多数。
詳しくはドゥジエムまで。 http://www.deuxi.jp/